こんにちは、うつ状態からの回復経験者 かまくらです
・仕事や人間関係がめんどくさい
・いつも疲れている感じがする
・ちょっとしたことでもイライラする
と思っている方・・・・もしかしたら、うつ状態/うつ病かもしれませんよ?
本記事では、うつ状態/うつ病を簡単に診断できるチェック項目を提示します。チェック項目は以下のとおりです。
2、朝起きるのがつらい。布団からでたくない
3、短期的な記憶が薄れる(もの忘れが激しくなる)
4、論理的な考えができない
5、週刊少年ジャンプがスラスラと読めない
チェック項目のうち、1つでも当てはまったらすぐに病院やクリニックに行き、お医者さんに診察してもらうべきです。早期発見が早期完治につながります。
健康上の理由・・・消えた渡辺麻友・・・
2020年6月1日、渡辺麻友さんが「健康上の理由で」と言って忽然と芸能界を引退しました。オフィシャルサイトもSNSも全て閉鎖・・・突然のアイドルの“蒸発”で、びっくりされているファンも多いと思います。「健康上の理由で」と公式に発表はされているものの、一部では“うつ”“結婚”“妊娠”などの憶測が飛び交っています。
【引退の渡辺麻友は週刊誌も「無理だった」サイボーグ】
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202006010000858.html
僕個人としては、「精神的にやられたのかな・・・」と思っています。職業がアイドル/女優ですからね。自然と公の場にさらされるわけで、周りからの期待/絶対的成果主義で精神的にやられても何もおかしくありません。
こんな感じでブログを書いている僕も約3年間、うつ状態で苦しみました・・・うつ状態は気づくのも難しいし、治るのには本当に時間がかかるんです。
こんな苦しみ、他の人たちには味わってほしくない・・・
そんな想いで、本記事を書きたいと思います。
うつ状態/うつ病の早期診断方法とは?
実は自分が“ただ悩んでいるだけなのか”“うつ状態/うつ病なのか”を判断するのは難しいです。手っ取り早い話が、近くの病院やクリニックに行ってお医者さんに診てもらった方がいいです。
ただ、病院やクリニックに足を運ぶのってちょっと抵抗感がありますよね・・・時間をとるのもめんどうですし・・・。
そこで、“うつ状態/うつ病”なのかを簡単にできるチェック項目を整理してみました。
2、朝起きるのがつらい。布団からでたくない
3、短期的な記憶が薄れる(もの忘れが激しくなる)
4、論理的な考えができない
5、週刊少年ジャンプがスラスラと読めない
1つでも当てはまったら即、病院やクリニックに行ってお医者さんの診断を受けましょう。
それでは、チャック項目を一つひとつ詳しく解説していきます。
うつ診断1:最近よく周りから「大丈夫ですか?」とよく言われるようになった
周りの人から「大丈夫ですか?顔色が悪そうですけど・・・」と言われてたら要注意です。3人以上から言われた赤信号!すぐに、病院やクリニックに行きましょう。
実は自分の顔色ほどわからないものです。毎日見ているので、小さな変化に自分自身では気づきにくいのです。自分の顔色の小さな変化に気づいてくれるのが周りの人です。周りの人とは会社の上司/同僚/部下、友達、そして、家族です。
中でも家族からの「大丈夫?」には耳を傾けましょう。家族は顔色だけでなく普段の動作を見て「大丈夫?」と投げかけてくれています。家族は毎日会っているからこそ、普段とは違う動作に敏感に反応してくれます。
一番動作として不自然感が出るのが“笑い”です。周りの人で
という人がいたら、気にかけてあげてください。
僕の場合は周りから「大丈夫?」と声をかけらていましたが、無視していました。仕事に追い込まれていたわけですが・・・
と、安易に思っていたためです。そして、がんばりすぎて“うつ状態”になりました。
自分に子供がいて、その子供が自分と同じ状況にいたとして、あなたはどう感じますか?
上の質問を自分に投げかけてみてください。
・かわいそうに。環境を変えてもいいんだよ
・そんなに耐える必要ないでしょ!他に道はある
と、感じたならそれが答えです。人間自分のことになると“シビア”になるんです。仕事の話でいうと“石の上にも三年”とか言われていますが、しんどかったら逃げていいんです。自分に対する“シビア”さという偏ったレンズを取り除くために、自分の子供が自分と同じ状況にいたときを想像してみましょう。そのときのあなたの内側に湧く感情が、あなたに対する感情そのものです。
うつ診断2:朝起きるのがつらい。布団からでたくない
これも体が発する立派な信号です。
“うつ状態”や“うつ病”とはいったい何なのか・・・一言で言うと“脳の過労”です。
人間精神的なストレスと感じると、脳に疲労として蓄積されます。例えば、「なんでこんなこともできないの?」と上司に叱られてストレスを感じ、「なんで僕はこんなこともできないんだ」と自分を追い込みまたストレスを抱えると、脳は疲弊します。一度や二度の疲弊ならまだ立ち直れるのですが、これが何度も何度も続くと、どんどん脳に疲労が蓄積されます。そして・・・
という状態に陥るのです。
これは生物としての当たり前の反応です。上記では上司からの叱責を例に出しましたが、いわゆる外的ストレスを過剰に受けると生物の本能として“巣”から出たくなくなります。脳が「外は危険だから動くな」と信号を出し、体の動きにブロックをかけてくるのです。
この脳からの信号や体の動きのブロックをガン無視して、根性論に逃げて無理に外に出ようとすると、“うつ状態”と“うつ病”の症状を悪化させます。そして、療養期間がより長くなります。
うつ診断3:短期的な記憶が薄れる(もの忘れが激しくなる)
仕事の場合、“前に聞いた指示内容をすぐに忘れる”症状が出てきたら、完全にアウトです。すぐに病院やクリニックにいきましょう。
周りからすると「なにあいつ指示した内容をすぐ忘れるんだ!」という気持ちになるかもしれませんが、もし指示内容をすぐに忘れてしまう同僚や部下がいたら「大丈夫?」と話し掛けましょう。「ホントお前できないようね」と追い込んだところで、指示内容を忘れなくなるかと言ったらそういうわけでもありません。追い込むことは全く生産性の向上につながりません。
当事者としては「なんでこんなに忘れっぽいんだ・・・僕ってダメな人間だな」と悔い始めると最後・・・“うつ状態”“うつ病”へと転げ落ちていくことになります。
僕が「なんか精神的にマズいんじゃないかな・・・病院に行ってみようかな」と思ったきっかけは、まさに“短期的な記憶の薄れ”です。
今でも忘れないのですが、その時僕は新宿駅から松本駅まで特急あずさで移動していました。特急あずさの終点は松本駅です。したがって、そのまま特急あずさに乗っていれば目的地である松本駅には着くのです。
ところが僕は途中下車してしまったのです。
駅員さんのアナウンスで「松本に向かうお客様は〇〇ホームで乗り換えてください」というのが聞こえてきて、僕はハッとして特急あずさを降りてしまったのです。特急あずさを降りて扉が閉まった瞬間に、「あれ?僕ってなんでこの駅で降りたんだっけ?」とわけがわからなくなりました。
この時やっと、自分が精神的な病を患っているのではないかと初めて疑ったのです。
もし、短期的な記憶が欠落して、「最近物忘れが激しくなったな」と感じた場合は、すぐに病院やクリニックに行きましょう。脳がSOSを発しているかもしれません。
うつ診断4:論理的な考えができない
なぜか同じことを考えては同じような答えにたどり着き・・・時間が経っても、なぜか同じことを考えては同じ答えにたどり着く・・・といったことがあれば、もう赤信号です。
ここまでくると、仕事の生産性はガタ落ちです。たぶん、同じ仕事を繰り返すことになります。ちょっとしたデータ入力作業でも、「このデータで正しかったけ?もう一回、確認してみよう」となります。そして、数時間経って、「本当にこのデータで正しかったけ?もう一回確認してみよう」と、クヨクヨと同じ動作を繰り返すこともあります。この背景には、「怒られたくないし、何度も確認しよう」という怯えもあります。
この仕事の生産性のガタ落ちは、仕事をしている最中には気づきにくいです。「もっとがんばればなんとかなる」という根性論に逃げているうちは、生産性のガタ落ちを認知できません。「これぐらいの仕事の量は、いつもなら〇〇時間程度で終わっているはず・・・なんでこんなに時間がかかっているのだろう?」と少し引いた眼で自分自身をみることが必要になります。
うつ診断5:週刊少年ジャンプがスラスラと読めない
これは“うつ状態”と自分が分かったときにおきた症状です。
衝撃過ぎました・・・
普段何気なくコンビニ立ち読みしていたジャンプが“ガチ読み”しないと理解できないのです。マンガなんてパラパラとめくればすぐに理解できる読み物ですよね?それが、一字一句しっかり読まないと内容を理解できなくなるのです。
これはまさに“脳の過労”により情報処理能力が著しく低下しているためです。脳としては「そんなに文字を読まないで!家帰って寝ようよ!」というサインを発しています。
“うつ状態”と発覚してからの方が“ジャンプ読めない”症状は大きくなりました。それまで、「がんばればなんとかなる」「がんばっていればそのうち乗り越えられる」と気を張っていたため、脳をある程度緊張状態に保ち、疲弊した脳を一生懸命働かせることができていたのです(鞭打って脳を働かせていたイメージです)。
そして、「自分はうつ状態で今はそんなに仕事をするべきではない」と自覚すると一気に脳にかけていたプレッシャーが弱まり、読解力が著しく低下しました。
“うつ状態”“うつ病”は心の疲れ-対処法はとにかく“休む”こと
ここまで、“うつ状態”“うつ病”のチェック項目を解説してきましたが、1つでも当てはまる人は即、病院やクリニックに行って医師の診断を受けましょう。早期発見できると後々がすごく楽です。なぜなら、治療期間が短くて済むからです。僕の様にがんばってがんばって精神が落ちてから治療を始めると、治療期間が長くなってしまいます。
自分自身もそして周りの人たちもケアしていきましょう。“うつ状態”“うつ病”では脳内にネガティブな事柄ずっと発生し、本当に死ぬほどつらいです。
この記事が“うつ状態”“うつ病”の早期発見に役立てたのであれば幸いです。
“休む”方法に関しては、記事「休み方が分からない【生産性向上/うつ回復】」でまとめています。ぜひ、参考にしてみてください。
それでは。
注意
本記事の内容は、うつ状態経験者の個人的な見解です。医学分野の専門的なアドバイスは、お医者さんから頂きましょう。かまくら