知識 ビジネス メルマガ 推奨銘柄

【ヒカル砲】ロコンドの株価上昇か?-買いタイミングの解説

こんにちは、ミクロ投資法を教えているかまくらです。

靴のECサイトを運営しているロコンド(3558)が気になっているのですが、今後の業績向上/株価上昇は期待できますでしょうか?

と、ロコンド株の購入を検討している方々向けに本記事を書きます。

結論、ロコンド株を買うタイミングとしては時期早々だと思います。
※ただし、ロコンドの将来性に確信を持っている方々には朗報で、“今”が買いです(2020年6月7日現在)。

本記事では、最近ロコンドが注目されている背景、ロコンド株を買うにはまだまだ早すぎると思う理由、それでもロコンド株を買いたいと思っている方々へのアドバイスを述べたいと思います。

1:ロコンドの株価上昇が注目されている背景

ロコンドの認知度が一気に高まった背景には、人気YouTuberヒカルさんの存在があります。
人気YouTuberヒカルさんとのコラボ企画で誕生したブランド「ReZARD(リザード)」がバカ売れしています。

どれだけバカ売れしたのか・・・「ロコンド、爆売れ「通販スニーカー」を生んだ裏側」(東洋経済オンライン)によると・・・

発売から1週間で約6億円分の売り上げを記録。ヒカルとのコラボ商品だけで、LOCONDO.jpの年間商品取扱高の約5%をわずか1週間で稼いだ形となった。

【ロコンド、爆売れ「通販スニーカー」を生んだ裏側】
https://toyokeizai.net/articles/-/354931

1週間で約6億円・・・ものすごい売上ですね。
これがいわゆるインフルエンサーの力強さです。

1-1:コトラーのマーケティング4.0からの考察

実は人気YouTuberヒカルさんとのコラボ企画はマーケティングとしてとても理にかなっているのです・・・。
おそらく、本人たちは全く意識せず(頭でっかちに考えず)“これだ!”という直感を頼りにやっているだけだと思いますが。

コトラーのマーケティング4.0では、「ブランドが、威圧的にならずに友人として顧客に影響を及ぼす」ことで、顧客をひきつけられると説明されています。

友人(人間味)の部分がYouTube動画「大スター宮迫とヒカルをテレビCMに出してくれと上場企業の社長に直談判してみた」に如実に出てますね。

ヒカルさん:靴といえば宮迫さんかなって
宮迫さん:靴といえば俺?
ヒカルさん:ちょっと、ホワイトボードで、これ書いたらわかるんですよ
宮迫さん&ロコンド社長田中さん:どういうこと?
ヒカルさん:これね。「く」じゃないですか、「つ」じゃないですか。点入れたら「くづ」

と、闇営業で大炎上してテレビ出演が出来なくなっている雨上がり決死隊の宮迫さんをCMで起用するようにロコンド社長田中さんに推しています。
まるで友達に伝えるかのように、面白おかしくコラボ企画やCM裏側をYouTube動画で共有する。・・・ここに、最先端のマーケティング施策を感じちゃいますね。
このままテレビのCM配信にまでこぎつける田中社長の大胆さもすごいですが・・・。

この後、リザードがバカ売れし、田中社長からヒカルさんと宮迫さんに“年間契約”のオファーが来ました。
“年間契約”だと億単位のお金が動くのですが、ヒカルさんの一言が圧巻でしたね・・・

僕たちお金じゃないっすよ。(中略)ここに僕らに入ってくるお金があるんやったら、これはもう視聴者還元とか、それこそもっと派手なCM撮るとか、そっちの方にお金回したほうがいいんじゃないかって(中略)ロコンドのいけるやつ(靴)全部20%OFFとかしたらどうかな?って思ってるんすよ。

そして本当に、GW+アルファの10日間、ロコンドのほとんどの靴が20%OFFとなりました。
これはまさに、「ブランドが、威圧的にならずに友人として顧客に影響を及ぼす」マーケティングにつながっているわけです。
視聴者がヒカルさん&宮迫さん&田中社長のやりとりに友人感覚を覚え、「ロコンドで靴を買ってみようかな」という気持ちになっています。

※詳細は、YouTube動画「ヒカル宮迫のテレビCMが破棄?ロコンド社長から呼び出し食らいました…」を参照ください。

2:ロコンドの株価が急上昇するとは考えにくい

とはいえ、「YouTuberヒカルさんと宮迫さんが推しているからロコンド株を買おう!」と安易に投資判断してしまっては危険なわけです。
投資家たるもの冷静なファンダメンタル分析とチャート分析(テクニカル分析)が必要になってきます。

2-1:ファンダメンタル分析:業績低迷中・・・

確かにYouTuberヒカルさんと宮迫さんのおかげで靴は買ってもらえた。
では実際にロコンド自体の業績はどうなのか?

僕はファンダメンタル分析では“企業の業績予想”を大切にしています。
というのも、“株価は半年先の業績を織り込んでいく”と言われているためです。

※“株価は半年先の業績を織り込んでいく”は、書籍「スピード出世銘柄を見逃さずにキャッチする 新高値ブレイクの成長株投資法」でも紹介されているので、ぜひ、読んでみてください。

しかし、ロコンドの場合「合理的に予測することが困難であるため」業績予想が発表されていません。
この場合は、直近の業績(実績)を見るようにしましょう。

■2020年2月期
売上高:8,576百万円(+27.8%増)
営業利益:-83百万円
経常利益:-77百万円
純利益:-256百万円■2019年2月期
売上高:6,711百万円
営業利益:-980百万円
経常利益:-862百万円
純利益:-464百万円

【2020年2月期 決算短信】(ロコンド)
https://www.locondo.co.jp/wp-content/uploads/2020/04/2020%E5%B9%B42%E6%9C%88%E6%9C%9F-%E6%B1%BA%E7%AE%97%E7%9F%AD%E4%BF%A1.pdf

営業利益、経常利益、純利益ともに赤字続きですね・・・。
これらの数値を見る限りでは、ロコンド株を買うには時期早々・・・投資対象とするべきではありません。

2-2:チャート分析:ロコンドのチャートは持合・・・

次に、ロコンドの週足チャートをみてみましょう。
結論から言うと、現時点でロコンド株を購入することはおすすめしません。
ダウ理論で言うところの株価は“持合”の状態にあり、株価が上昇するのか下落するのかわかりにくいためです。

ダウ理論とは、「株価の高値と安値をざっくりと結ぶと、株価のトレンドを把握できる」という理論です。
高値も安値も切り上がっていれば上昇トレンド、高値も安値も切り下がっていれば下落(下降)トレンドと言えます。
高値が切り上がりかつ安値が切り下がっている状態や、高値が切り下がりかつ安値が切り上がっている状態は持合と言えます。

週足チャート上の黒線が“株価の高値と安値をざっくりと結んだ線”です。
点線矢印で高値と高値、安値と安値の位置関係を表していますが、”高値が切り上がり”かつ”安値が切り下がっている”のがみてとれると思います。
これはダウ理論でいうところの“持合”です。

ロコンドの週足チャート(2020年6月7日)

3:それでも、ロコンド株を買いたい人へ-今が買いです(2020年6月7現在)

ここまで「ロコンド株は今は買い時ではない」ということを説明してきましたが、以下のような意見を持つ人もいるかと思います。

売上が伸び、営業利益、経常利益、純利益の赤字は小さくなっている。
2021年2月期には黒字転換して、株価は上昇するのではないでしょうか?

はい。その見解も正しいと思います。“2021年2月期には黒転する”という確信があれば、ロコンド株を買うべきです。
(僕自身も確信を持てた段階で、ロコンド株を買いたいと思います)

もうすでに“2021年2月期には黒転する”という確信をもっていて、ロコンド株を買う気満々の方々に朗報があります。

ロコンド株は今が買いです。(2020年6月7日現在)

3-1:機関投資家による振るい落とし

チャート分析(テクニカル分析)では、“底値圏での「W」を形成するチャートは買い”と言われています。
しかも、「W」の底値1より底値2の方が安いと、株価上昇の期待が高まります。
まさに、ロコンドの週足チャートでは、底値1より底値2の方が安い「W」が形成されています。

ロコンドの週足チャート(2020年6月7日)

「W」の底値1より底値2の方が安いと株価上昇の期待が高まる理由として、”機関投資家による振るい落とし”があります。
機関投資家が前回安値(底値1)よりわざと株価が安くなるように株を売り込み、前回安値(底値1)でロスカット注文を入れている個人投資家のロスカットを誘発します。
これが、“機関投資家による振るい落とし”です。
機関投資家は個人投資家を振るい落とした後に株を買い漁り、利益を出します。

3-2:ロコンド株の買いタイミング

底値圏の「W」での買いポイントについてですが、一般的には「W」の真ん中の凸(高値)を超えた価格が買いタイミングと言われています。
すでにロコンドの株価は「W」の真ん中の凸を超えています。
ロコンド株を買うなら“今”です。(2020年6月7日現在)

ロコンドの週足チャート(2020年6月7日)

4:ロコンド株のまとめ

YouTuberヒカルさんと宮迫さんにより、ロコンド自体の認知度は急上昇しています。
しかし、ファンダメンタル分析/チャート分析(テクニカル分析)より、ロコンド株の購入はまだまだ早いと思います。
それでも、ロコンドの業績向上に確信を持てる(ロコンドの将来性にかけられる)様であれば、ロコンド株は“今”が買いであると言えます(2020年6月7日現在)。

5:更新情報:株価急上昇!ロコンド(2020年6月30日)

本記事にて紹介している「ロコンド」(3558)の株価が急上昇しています。
2020年6月7日に本記事でロコンドを紹介しました。
翌営業日6月8日の始値で株を購入した場合・・・

2020年6月8日の始値:1,436円
2020年6月26日の高値:1,925円
株価最大上昇率:+34.1%

15営業日で+34.1%も上昇しています。

2020年6月7日に「(僕自身は次期早々だと思いますが)ロコンド株を買うなら“今”です」とコメントしました。
ロコンドの業績向上/株価上昇を信じ、思い切ってロコンド株を購入した方・・・おめでとうございます!

ロコンドの株価上昇要因についてですが・・・
やはりアフターコロナの世界ではECサイトでの商品購入が“ニューノーマルな購買行動”となるのでしょう。
靴のECサイトを運営しているロコンドに対する投資家の期待も日々高まっていると言えます。

【ニューノーマルとは?2020年コロナ禍のECサイトのニューノーマル】
https://www.ecbeing.net/contents/detail/242

ロコンドの日足チャート(2020年6月30日)

今後もEC(eコマース)関連銘柄の株価の動きに注目していきましょう。
本ブログで紹介しているEC関連銘柄は、記事「【株学習】コロナショック後の世界で株価上昇する企業【eコマース】」「【株価分析】eコマース関連銘柄MonotaRO-今後の見通しあり」を参照ください。

【株学習】コロナショック後の世界で株価上昇する企業【eコマース】

【株価分析】eコマース関連銘柄MonotaRO-今後の見通しあり

6:更新情報:業績予想の黒字転換を発表!ロコンド(2020年7月16日)

2020年7月14日、ロコンドが“2021年2月期第1四半期決算”を発表しました。
注目するべきは“2021年2月期の業績予想(2020年3月1日~2021年2月28日)”です。
※決算と同時に発表された「通期連結業績予想の公表に関するお知らせ」も、併せてご確認ください。

■2021年2月期の予想
売上高:10,000百万円
営業利益:1,500百万円
経常利益:1,500百万円
純利益:1,200百万円

【2021年2月期第1四半期決算短信】
https://www.locondo.co.jp/wp-content/uploads/2020/07/2021%E5%B9%B42%E6%9C%88%E6%9C%9F-%E7%AC%AC1%E5%9B%9B%E5%8D%8A%E6%9C%9F%E6%B1%BA%E7%AE%97%E7%9F%AD%E4%BF%A1%E3%80%94%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9F%BA%E6%BA%96%E3%80%95%EF%BC%88%E9%80%A3%E7%B5%90%EF%BC%89.pdf

【通期連結業績予想の公表に関するお知らせ】
https://www.locondo.co.jp/wp-content/uploads/2020/07/%E9%80%9A%E6%9C%9F%E9%80%A3%E7%B5%90%E6%A5%AD%E7%B8%BE%E4%BA%88%E6%83%B3%E3%81%AE%E5%85%AC%E8%A1%A8%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B.pdf

上記で提示した2020年2月期(実績)と比較するとわかりますが、ロコンドとしては業績の“黒字転換”を予想しています。

“2021年2月期には黒転する”という確信があれば、ロコンド株を買うべきです。

と、2020年6月7日に本記事でコメントさせて頂きましたが、黒字転換の可能性が高まっていますね。

2020年7月14日の決算発表以降、ロコンド株は2日連続でストップ高をつけています。
この株価の上昇は、ロコンドの業績向上に対する投資家の期待の高まりを反映しています。

ロコンドの日足チャート(2020年7月16日)

今後もロコンドの株価の動きをモニタリングしていきましょう。

7:更新情報:黒字転換予想からの株価上昇!ロコンド(2020年7月23日)

2021年2月期の業績予想が黒字転換するとのことから、株価は急上昇しています。
2020年7月16日にロコンド株は新高値を更新しています。
新高値を更新した銘柄の中から、今後株価が上昇しそうな銘柄を探していくのがミクロ投資法の肝です。

※新高値を更新した銘柄をリスト化する方法は、記事「【株学習】新高値更新銘柄の一覧の出し方【Kabutan】」を参照ください。

新高値を更新した日の翌営業日2020年7月17日の始値でロコンド株を購入した場合・・・

2020年7月17日の始値:2,209円
2020年7月22日の高値:2,657円
最大株価上昇率:20.3%

4営業日でロコンドの株価は20.3%も上昇しています。
投資効率としては非常に良いです。

ロコンドの日足チャート(2020年7月23日)

このロコンドのケースから、“黒字転換”の予想は大きな株価上昇要因となりうることが言えます。

ただし、注意しなければならないのが、この黒字転換は投資家にとって“想定外”だったということです。
もし“想定内”であったならば、ここまでの株価上昇は見込めなかったと思います。

ここら辺に、投資家心理からの株価の動きを読むことの難しさがあります。

今後もロコンドの株価の動きに注視していきましょう。

【追伸】僕の教えているミクロ投資法に興味がある方は、記事「株式投資教えます!無料相談実施中!」に記載されているお問い合わせ先にまでご連絡ください。

注意
本ブログの内容は、一個人投資家としての見解です。ブログの内容を踏まえた投資により生じた損失に関しては、一切責任を負いません。よろしくお願いいたします。個人投資家かまくら


-, 知識, ビジネス, メルマガ, 推奨銘柄
-, , , , , ,

Copyright© ミクロ投資法~個別成長株投資法~ , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.