こんにちは、ミクロ投資法を教えているかまくらです。
新型コロナウイルスの蔓延でテレワークを余儀なくされ、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進める企業が増えていると思います。DX関連銘柄で注視しておく銘柄はありますでしょうか?
という質問にお応えします。
結論、DX関連銘柄では“チェンジ(3962)”の株価を日々確認するようにしましょう。
実はチェンジには、「巣ごもり銘柄」「Amazon銘柄」という側面もあります。記事「【株学習】コロナショックで株価上昇が期待できる個別株-巣ごもり編」「【株学習】コロナショックで株価上昇が期待できるAmazon銘柄」で詳細を解説しているので、ぜひ、参考にしてみてください。
株価急上昇が期待できる?そもそもDX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
「DX(デジタルトランスフォーメーション)」は、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念です。2004年にウメオ大学@スウェーデンのエリック教授によって提唱されました。
今回の新型コロナウイルス蔓延によるテレワーク導入も、まさにDXの一例と言えます。いつでもどこでも会議可能というのは、人々の仕事の生産性を高め面でより良い方向に変化させています。
DXは“人々生活”だけではなく、企業活動にも大きな影響を与えるとされています。
一つの例として大企業では、縦割り化した各事業部の顧客データ/商品データを横ぐしで連携する動きがでています。
顧客ニーズがスピーディかつ多種多様に変化する時代の中で、大企業中心に各事業部が独立採算制をとり、意思決定の迅速化が進められました。これはこれで一定の成果を出した企業もありますが、自然と各事業部の縦割り化が進んだわけです。
そして現在・・・テクノロジーの進化でAIによるビッグデータの活用が進み、各事業部ごとに分散された顧客データ/商品データの統合(いわゆる横ぐし)のニーズが生まれています。直近の例では、京セラがDXによる業務のデジタル化に年100億円を投資することが話題になっています。
【京セラが年100億円を投じるDX戦略の中身】
https://newswitch.jp/p/20581
【京セラ、3000の「アメーバ」連携】
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59639970X20C20A5TJ3000/
チェンジではAI、ロボティクス、IoT、ビッグデータ関連のサービスを提供していますが、新たに「デジテリ」というDX支援型会員制プログラムを提供しています。IT×人材育成をコンセプトにしているチェンジならではのサービスです。
【DX支援型会員制プログラム「デジテリ」をスタートしました!】
https://www.change-jp.com/news-digiteli/
チェンジの株価は急上昇・・・すでに結果を出してしまっています
チェンジに関しては、コロナショックが底をつき、大きな流れが下落トレンドから上昇トレンドに転換したタイミングで勝負に出ています。結果は、トレダビの画面キャプチャのとおりです。
※コロナショックの底の見分け方は、記事「決定版!日経平均株価の“底”の見分け方」を参照ください。
【トレダビの結果】
株価急上昇の初動を捉える売買タイミングの解説
チェンジの売買タイミングの計り方はレーザーテック(6920)やホロン(7748)で結果を出した時とほぼ同じです。
3月24日に日経平均株価を含む大きな流れが下落トレンドから上昇トレンドに転換したと判断し、強気の買いを入れた形となります。厳密な買いタイミングは75日移動平均線を参考にしました。レーザーテックとホロンの売買タイミングの詳細は、記事「【株学習】レーザーテック株価の完全解説【売買タイミング付き】」と「【株学習】ホロン株価の完全解説【売買タイミング付き】」で解説しているので、ぜひ、読んでみてください。
チェンジの売買タイミング
レーザーテックとホロン同様、チェンジの株価が75日移動平均線を超えるか監視していました。2020年4月13日にチェンジの株価は75日移動平均線を超えています。
翌営業日の2020年4月14日の始値で成行注文を入れた場合・・・
2020年5月25日の高値:5,650円
最大株価上昇率:+71.5%
26営業日で株価71.5%増ですので、投資効率は非常に高いです。
チェンジの株価チャート(2020年5月29日)
ただし、僕自身は先ほどトレダビの結果を提示したとおり、株価が71.5%上昇する前にチェンジ株を売却しています。理由は簡単で、投資ルールで定めた目標株価にチェンジの株価が到達したためです。利益確定のタイミング(価格)の決め方は、記事「【株学習】利益確定/損切りのタイミング」を参照ください。
今後もチェンジの株価は上昇するか?-あまり大きな期待はできません
ここまで本記事を読んでみて、以下の様なことを感じる方々が多いと思います。
僕自身は2020年5月29日現在、チェンジを投資対象とはしていません。しかしながら、DX市場はこれからも伸びていくと思うので、チェンジの株価を日々確認するようにはしています。
チェンジの業績に陰り?
チェンジを投資対象から外した1番の理由は、2020年5月15日に発表された「2020年9月期第2四半期決算」で、業績の低下がみられたためです。
2020年1~3月業績の前年同期比で並べると・・・
営業利益:-66.1%減
経常利益:-49.6%減
最終利益:赤字転落
です。
【チェンジ2020年9月期第2四半期決算短信】
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3962/tdnet/1831168/00.pdf
売上は微増であり、営業利益/経常利益/が減少、最終利益に至っては赤字に転落しています。
この業績は頂けません・・・・「株価は半年から1年先の業績を織り込んでいく」と言われており、業績の低下は後々の株価の下落に反映されていく可能性が非常に高いです。
※「株価は半年から1年先の業績を織り込んでいく」は、書籍「1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術」でも紹介されているので、ぜひ、読んでみてください。
したがって、僕はチェンジを投資対象から外しています。
とはいえ、DX市場規模は拡大している
僕自身はすでに一戦を戦い終え利益を出せている状態なので、これからチェンジを深追いする予定はありません。業績を見る限り、ミクロ投資法の投資ルールからも外れています。
とはいえ、DX市場規模は拡大しています。富士経済グループが提示している市場規模は・・・
・デジタルトランスフォーメーションの国内市場(投資金額) 2兆3,687億円(4.2倍)
とのことです。
【ビジネスモデルの変革や新しいビジネスの創出などの実現を目指して投資が増えているデジタルトランスフォーメーションの国内市場(投資金額)を調査】
https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=18075&view_type=1
DXサービスはこれから幅広い業種に展開されていくと予測できるので、チェンジを投資対象とはしないけれども、チェンジの株価は日々観察していきたいと思います。もしかしたら、2020年9月期第3四半期決算でサプライズがあるかもしれません。
みなさんもぜひ、チェンジの株価を日々眺めてみてください。
それでは。
注意
本ブログの内容は、一個人投資家としての見解です。ブログの内容を踏まえた投資により生じた損失に関しては、一切責任を負いません。よろしくお願いいたします。個人投資家かまくら