こんにちは、ミクロ投資法を教えているかまくらです。
新型コロナウイルス蔓延で小学校/中学校/高校への通学がストップしている状況が続いています。そんな中、学校教育をグローバルスタンダードに近づけるために“9月入学”“9月新学期”“9月入学制度”なども話題にあがっています。
結果、「新型コロナウイルス蔓延が終息するまで、子どもの教育はどうすればいいのだろうか・・・」といった悩みを抱える親御さんも増えてきています。
そこで本記事では、親御さんの悩みを解消するであろう“エドテック”サービスを提供している銘柄を紹介します。
ウィズ・コロナ、アフター・コロナでも、“エドテック”サービスを提供している銘柄の株価は上昇すると予想しています。
僕が注目している“エドテック”銘柄は以下のとおりです。
・すららネット(3998)
・朝日ネット(3834)
・レアジョブ(6096)
それでは、エドテック自体とエドテック銘柄1つひとつを解説していきます。
そもそも“エドテック”とは?
エドテックとは、“Education+Technology”の頭文字をとった“EdTech”のカタカナ表記です。簡単に言ってしまうと「教育×ICTサービス」です。具体的な例を挙げると・・・
・教育コンテンツの動画配信
・一人ひとりに合わせた教育カリキュラムの自動提示
・人気有名講師によるオンラインサロン
・学習進捗/定着の管理
などであり、“先生”や“講師”と呼ばれる人たちをICT技術でサポートするのが“エドテック”サービスと言えます(サポートにとどまらず、“置き換え”も進んでしまっています)。
個人的に衝撃的だったのが、東大合格請負マンガ「ドラゴン桜2」で、スタディサプリ、TED、YouTubeなどが取りあげられていることです。ICTでいかに学習効率を上げられるかが、受験戦争を勝ち抜くポイントとなりそうです。
それでは、僕が今注目しているエドテック銘柄を紹介していきます。
老舗エドテック銘柄「すららネット」(3998)
すららネットでは、小学生/中学生/高校生向けのネット学習コンテンツ「すらら」を提供しています。もちろん、学校だけにとどまらず、塾/個人へも「すらら」を提供しています。
障がい児向け放課後デイサービス、個人塾の独立開業支援、海外事業など手広く事業を展開していますが、やはり会社の屋台骨はネット学習コンテンツ「すらら」でしょう。
ウィズ・コロナ、アフター・コロナで、どれだけ「すらら」を売り込めるかが売上上昇のポイントになりそうです。
すららネットは、2020年4月30日に「2020年12月期 第1四半期決算」を発表しています。決算結果は非常に良かったですね。具体的にどこが良かったかというと、「2020年12月第1四半期」が黒字転換(黒転)している点です。
2020年12月期第1四半期経常利益:86百万円
2019年12月期第1四半期経常利益:-92百万円
【2020年12月期 第1四半期決算短信】
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS04579/c34b6c03/1516/4cc5/b6b0/a509700ff4fa/140120200427400678.pdf
決算結果は投資家の期待を超え、決算発表翌日のすららネットの株価は急上昇しました。2020年5月1日のすららネット株の終値は9,350円であり、前日比+1,030円(+12.38%)も上昇しました。
すららネットの日足チャート
クラウド型教育サポートサービスを提供!「朝日ネット」(3834)
朝日ネットは、エドテック・・・というよりインターネット接続プロバイダとして認知されていますが、クラウド型教育サポートサービスも提供しています。
朝日ネットのクラウド型教育サポートサービス「manaba」(マナバ)が世の中にあまり知られていないのは、サービス対象が“大学”だからかもしれません。
【manaba】
https://manaba.jp/
「manaba」の機能は非常に充実していて、まさに教職員をサポートするシステムと言えます。教職員から生徒に教材を配布したり、生徒から教職員へレポートを提出したり、教職員から生徒に小テストを与えたり・・・と、教職員-生徒間のコミュニケーションを円滑にするサービスと言えるでしょう。
今は主に“大学”へ「manaba」を提供していますが、小学校/中学校/高校への横展開もありだと思います。本業であるインターネット接続サービスとの相乗効果で、学校のICTインフラの最適化もサポートできると思います。
ただ、すでに朝日ネットの株価は急上昇してしまっています。買うタイミングを間違えないように気をつけましょう。
朝日ネットの日足チャート
英会話学習エドテックを提供!「レアジョブ」(6096)
レアジョブもエドテック銘柄と言えますが、すららネットや朝日ネットとは少し毛色が違います。どこが違うかと言うと、すららネットと朝日ネットの主な顧客は“学校”ですが、レアジョブの主な顧客は法人/社会人です。
レアジョブではフィリピン在住者と英語学習希望者をネットでつなぎます。母国語の1つを英語としている人と英会話できると、学習効率が高まると思います。新型コロナウィルス蔓延で外出自粛を機に、英会話を学習する人も増えるのではないでしょうか?エドテック銘柄といより“巣ごもり”銘柄としての色が強いと思います。
※その他巣ごもり銘柄に関しては、記事「【株学習】コロナショックで株価上昇が期待できる個別株-巣ごもり編」を参照ください。
レアジョブの日足チャート
エドテックはまだまだこれからの市場
エドテックの市場規模は年々拡大していくと考えられています。野村総合研究所のレポート「EdTech市場の現状と課題」では、エドテックの市場規模は、1,700億円(2016年推計)から約3,000億円(2023年見込み)まで拡大するとされています。
ただ、市場規模を見るだけでなく、僕は人々の価値観の変化にも注意を払っていた方がよいと思っています。
記事「【株学習】コロナショック後の世界で株価上昇が見込める業界とは?」でも記載しましたが、ウィズ・コロナ/アフター・コロナでは人々の価値観はガラと変わります。それは教育に対しても同じです。
「教育は対面でやる」という当たり前が、今回の新型コロナウィルス蔓延により当たり前でなくなると思います。これまでは、「eラーニングやモバイルラーニングは学びにくいし、質問もしにくい」という印象があり、体験する前から敬遠していた人々が多いと思います。しかし、新型コロナウイルス蔓延で半強制的に体験することになり、「意外といけるじゃん」と感じる人々がいると思います。
そうなると、もはやビフォー・コロナの時の「教育は対面でやる」の時代には戻りにくくなるでしょう。僕たちが勘違いしてはいけないのは、「アフター・コロナ=ビフォー・コロナ」になるとは限らないということです。
投資家、そして、経営者のみなさん・・・新型コロナウイルス蔓延が終息したら売上が元通りになるとは決して思わないでください。結局、新しい人々の価値観に合わない(ニーズを満たせない)企業/事業/サービスは淘汰されるわけです。
こんな風に人々の価値観がビフォー・コロナ/ウィズ・コロナ/アフター・コロナでどう変化していくか見定めつつ、エドテック銘柄の株価の動きを注視していきましょう。
更新情報:株価急上昇!すららネット
本記事にて紹介している「すららネット」(3998)の株価が急上昇しています。
2020年5月1日に本記事で、すららネットを紹介しました。
翌営業日5月7日の始値で株を購入した場合・・・
2020年5月7日の始値:9,900円
2020年6月23日の高値:17,460円
株価最大上昇率:+76.4%
34営業日で+76.4%も上昇しています。まずまずの投資効率の高さではないでしょうか。
すららネットの株価上昇要因は・・・2020年6月12日に発表された株式分割です。
取引時間中に株式分割が発表され、6月12日は出来高を伴った陽線をつけています。
【株式分割ならびに株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ】
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS04579/f805e93e/72f5/4fa6/9b94/92841b266421/140120200612443367.pdf
すららネットの日足チャート(2020年6月26日)
株式分割は株価上昇の要因となりえます。
理由は簡単で、株の最低購入価格が下がるためです。
投資家が手を出しやすくなります。
株式分割に関しては、YouTube“かまちゃんねる KAMA-CHANNEL”上の動画「【実は朗報!】株式分割について解説!」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
https://youtu.be/aQxfyA-TImY
それでは。
注意 本ブログの内容は、一個人投資家としての見解です。ブログの内容を踏まえた投資により生じた損失に関しては、一切責任を負いません。よろしくお願いいたします。個人投資家かまくら