2020年3月下旬、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが5Gサービスの提供を開始しました。今後、5G関連銘柄の株価は上昇することが予想されますが、おすすめの5G銘柄はありますでしょうか?
という疑問を持っている方々向けに本記事を書いています。
こんにちは、ミクロ投資法を教えているかまくらです。
5G関連銘柄で株価上昇が期待できる銘柄を探している投資家は多いと思います。
株式投資関連の情報収集のためネット検索をしていると・・・
「第2のレーザーテックとなりうる銘柄はないか???」
という話題も出ています。
僕自身、レーザーテック(6920)株の売買で利益を出させて頂きました。
たしかに、“第2のレーザーテック”を見つけたいという気持ちは十分に理解できます。
※コロナショック後のレーザーテックでの売買記録は記事「【株学習】レーザーテック株価の完全解説【売買タイミング付き】」で提示しています。
売買タイミングなども紹介しているので、ぜひ、読んでみてください。
まー、そんなポンポンと優良企業が出てくれば苦労しないのですが・・・
そこで本記事では、第2のレーザーテックとはいかないまでも、株価の動きに注目しておくべき5G銘柄を紹介したいと思います。
僕が注目している5G銘柄は以下のとおりです。
・ダイトーケミックス(4366)
それでは、1つひとつ解説していきたいと思います。
おすすめ5G関連銘柄1:サムコ(6387)
サムコの素晴らしい点は、5G/車載パワー半導体向けの半導体加工装置を提供していることです。
特に“車載パワー半導体向け”の製品を提供できているのがいいですね。
なぜかというと、自動車の自動運転化/ICT化が進んでおり、必然的に“車載パワー半導体”需要が拡大しているためです。
直近ですと、自動運転車を提供しているテスラの時価総額がトヨタの時価総額を超えたニュースには衝撃を受けました。
※時価総額は企業の値段です。「時価総額=株価×発行株式数」で計算できます。
【時価総額でトヨタ超えのテスラ コロナショックで独走状態】
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00109/070600027/
やはり時代は自動運転・・・自動運転には“車載パワー半導体”が必須です。
しかも、サムコは“車載パワー半導体向け”の製品をアメリカに出荷しています。
サムコの今後の業績は飛躍的に向上すると予想します。
直近の業績予想の増加率も好調!
僕が教えているミクロ投資法では、直近1年の業績予想の増加率を重視しています。
“株価は半年から1年先の業績を織り込む”言われているためです。
サムコの場合は・・・
売上予想の増加率:19.5%
営業利益予想の増加率:162.4%
経常利益予想の増加率:178.6%
当期純利益予想の増加率:178.3%
【令和2年7月期第3四半期決算短信】
https://www.samco.co.jp/whatsnew/uploads/results_3Qjuly2020.pdf
新型コロナウイルス蔓延で業績予想が変更されていますが、業績予想の増加率は申し分ないと感じます。
【業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ】
https://www.samco.co.jp/whatsnew/uploads/adjustment_20200611.pdf
逆に、「新型コロナウイルス蔓延を織り込んだとしても、これだけ強気の業績予想を出せるのか!」とびっくりしています。
とはいえ、自動車の生産量は低下してますよね?
ここまでブログを読んだ方の中には、以下の様な疑問を抱く方もいると思います。
その通りだと思います。
“車載パワー半導体”の市場規模が、新型コロナウイルス蔓延で縮小しているという情報も出ています。
【新型コロナの影響で沈む2020年の車載パワー半導体、回復は来年に】
https://news.mynavi.jp/article/20200609-1051217/
ただ、“車載パワー半導体”向けの装置の売上が下がったとしても、サムコとしては5G向けの装置で売上向上が見込めます。
現に業績予想の増加率が高いのは、新型コロナウイルス蔓延による業績への影響が軽微と判断されているためです。
サムコ株新高値更新!このまま株価上昇なるか?
2020年7月7日にサムコ株は新高値を更新しています。
新高値更新した日の翌営業日(2020年7月8日)の始値で購入するのがベストな買いタイミングでした。
(“でした”という過去形ですみません・・・本記事公開日時は2020年7月8日晩です)
「あ!サムコ株が新高値を更新した!」と発見する方法の詳細は、記事「【株学習】新高値更新銘柄の一覧の出し方【Kabutan】」を参照してください。
サムコの日足チャート(2020年7月8日)
おすすめ5G関連銘柄2:ダイトーケミックス(4366)
ダイトーケミックスは、感光性材料でトップシェアを占めています。
半導体・液晶向け感光性材料に強みを持っていますが、“液晶向け”感光性材料の売上はあまり期待しないでおきましょう。
アップル社がiPhoneのディスプレイに液晶ではなく有機ELを使用する事を発表している様に、液晶は有機ELに置き換わっていくのが時代の流れです。
【Apple、次期iPhone全機種に有機EL 脱・液晶加速】
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61244220X00C20A7MM8000/
実はダイトーケミックスは5G銘柄とは別に、“新型コロナウイルス治療薬銘柄”としても注目されています。
2020年3月頃から新型コロナウイルスの治療薬として富士フィルムの“アビガン”がニュースなどで取り上げられるようになりました。
そのアビガンの中間体を製造/販売しているのがダイトーケミックスです。
【「アビガン?錠」の中間体製造と供給に関するお知らせ】
https://www.daitochemix.co.jp/img_sys/news/190/190_pdf.pdf
業績予想が低すぎないか?
ダイトーケミックスには新型コロナウイルス治療薬銘柄の側面もあるため、ダイトーケミックスの業績は上向いていくことが予想されます。
しかし、直近の業績予想の増加率はかなり低くなっています。
売上予想の増加率:3.1%
営業利益予想の増加率:-50.8%
経常利益予想の増加率:-9.7%
当期純利益予想の増加率:-4.8%
「この業績予想は低く見積もり過ぎではないか???」
というのが僕の率直な感想です。
したがって、今後の業績予想の上方修正狙いで、ダイトーケミックス株を購入するのはありだと思います。
新高値更新!ダイトーケミックス株は買うなら今!(2020年7月8日現在)
本記事の公開日である2020年7月8日に、ダイトーケミックスの株価は新高値を更新しました。
2020年7月8日のダイトーケミックスの終値は827円であり、前日比+93円(+12.67%)も上昇しています。
ダイトーケミックスの日足チャート(2020年7月8日)
もし、上述したように「業績予想の上方修正がありそうだ!」と判断された方は、ダイトーケミックス株の購入を前向きに検討してみてください。
サムコ株とダイトーケミックス株・・・買うならどっち?
ここまで本記事を読んだ方の中には・・・
と、疑問に思った人もいるかと思います。
結論、サムコ株を優先して株の購入を検討してみてください。
本記事を公開している2020年7月8日現在、サムコ株はすでに新高値を更新して急上昇してしまっています。
が、株価が下がってきたところでのサムコ株の購入を検討してみてください。
サムコとダイトーケミックスは、同じ5G(半導体)業界に属しています。
同一業界に属している銘柄で「どっちの株を買おうか?」と迷った際は、ぜひ、“新高値を先に更新した銘柄の株”を優先してください。
“新高値を先に更新した銘柄”こそが、属する業界全体の株価を牽引する銘柄です。
たまに業界1位の銘柄の株価が上昇した後に業界2,3位の銘柄の株を購入する人がいますが、それでは投資効率が悪くなります。
業界2,3位の銘柄の株価上昇率は、業界1位の銘柄の株価上昇率に劣るためです。
迷わず業界1位・・・というより、真っ先に新高値を更新した銘柄を捉えられるように心がけましょう。
今回のサムコに関しても、毎日新高値更新銘柄をチェックしていれば、2020年7月8日始値で株を購入できたと思います。
新高値更新銘柄のチェック方法は、記事「【株学習】新高値更新銘柄の一覧の出し方【Kabutan】」で紹介しているので、ぜひ、読んでみてください。
それでは。
注意
本ブログの内容は、一個人投資家としての見解です。ブログの内容を踏まえた投資により生じた損失に関しては、一切責任を負いません。よろしくお願いいたします。個人投資家かまくら