「株を売った後、株価が上昇していってショックだった」
「利益確定と損切りのタイミング/価格がわかりません」
「株を塩漬けして、大損しちゃいました」
という方々向けに本記事を書いています。
こんにちは、ミクロ投資法を教えているかまくらです。
本記事では「利益確定/損切りルール」について解説します。
メンタルに左右されずに株で利益を出し続ける。
「メンタルに左右されずに株で利益を出し続ける」=「ルールを守る」ということです。
投資マンガ「インベスターZ」(三田紀房著)では、こんな言葉が紹介されています。
【自分の上に法則を置け。法則こそが神!】
まさにその通りです。
株を保有すると・・・
「そろそろ利益確定しようかな。損したくないし」
「こんなに株価が下がってしまった。損を出したくないから、株価が上がってくるまで株を持っていよう・・・」
と、判断してしまいがちです。
メンタルの不安定さから、早々に利益確定してしまう(ちょっとしか利益が出ていないのに・・・)、
株価が下がっているのに持ち続けてしまう(株価は下がり続けて損がどんどん大きくなるのに・・・)
という行動を起こしてしまうわけです。
そんなメンタルに左右されないように、「ルールを守る」わけです。
「インベスターZ」では、「買値から株価が20%上昇したら利益確定する。買値から株価が10%下落したら損切りする」というルールが紹介されています。
これは極端な話、「株価が19.99%まで上昇し、その後、株価が10%下がったらは損失となる」ことを意味しますが、
ルールはルールですので損失を受け入れます。
気持ち的には「あの時、利益確定しておけばよかった・・・」と思うかもしれませんが、ルールはルールなのです。
株の利益確定/損切りのルールは買値から「何パーセントか?」で決める。
基本的に、利益確定の価格は”買値から何パーセント上昇したら利益確定するか”で決定します。
また、損切りの価格は”買値から何パーセント下落したら損切りするか”で決定します。
理由としては、以下2点があげられます。
・テクニカル分析で利益確定/損切りの価格を決定する方法がありますが、“だまし”が多くあまり参考にはなりません。
・「一株価値」から利益確定の価格を決定する方法がありますが、ミクロ投資法で対象としている成長株では「一株価値」が小さめに算出されるため参考になりません。
では、どのようにして「何パーセント」を決定するかは以下のとおりです。
1、過去のトレード記録から利益最大となる上昇率/下落率を算出する
2、最低3勝7敗でも利益を出せるようにする
ひとつひとつ、解説していきますね。
1、過去のトレード記録から利益最大となる上昇率/下落率(パーセント)を算出する
過去のトレード記録から、みなさんが”いくらで買ったか”(買値)を調べてください。
そして実際に、買値から株価は「最大で何パーセント上昇したか」「最大で何パーセント下落したか」を調べてください。
株価チャートを見ればわかると思います。
過去に買った全ての株に対して、
"いくらで買ったか"
"最大で何パーセント上昇したか"
"最大で何パーセント下落したか"
を並べれば、自分自身の投資方法(銘柄選択、買いタイミングの決定)では、
"利益確定の価格を買値から何パーセント上にするか"
"損切りの価格を買値から何パーセント下にするか"
が見えてきます。
>>”最大で何パーセント上昇したか”は最大株価上昇率、”最大で何パーセント下落したか”は最大株価下落率と言います。
>>最大株価上昇率と最大株価下落率を算出した事例として、ブイキューブ/チェンジ/レーザーテック/ホロンの株価の動きを解説しています。
>>記事「【検証済み】コロナショック後に株価上昇が期待できる銘柄」を、ぜひ読んでみてください。
2、最低3勝7敗でも利益を出せるようにする
「利益確定の価格を買値から何パーセント上に設定するか」
「損切りの価格を買値から何パーセント下に設定するか」
を決めた後は、それらのパーセントで株式トレードした結果、
3勝7敗でも最低限の利益が出せるか(損をしないか)を確かめてください。
例えば、利益確定の価格を買値から30%上にして、損切りの価格を買値から-10%に決定した場合・・・・
30%×3(勝)-10%×7(敗)=90%-70%=20%
となり、20%の利益は出せる計算となります。
なぜ私が3勝7敗にこだわっているかというと、
投資家の間では株式投資の勝率はせいぜい30%(3勝7敗)と言われているためです。
勝率が最低30%に落ち込んだとしても、損が出ない利益確定/損切りのルールを確立しましょう。
もし、勝率が30%(3勝7敗)を下回るようでしたら、自分自身の投資方法を見直してください。
銘柄選択や買いタイミングの決定に致命的なミスがあると疑ってください。
もう一度、投資ルールを見直すことをおすすめします。
「利益確定+20%、損切り-10%」ルールの嘘
「ベテラン投資家は『利益確定の価格を買値から+20%上』『損切りの価格を買値から-10%下』に設定するべき」
と、推奨する書籍がよくみられます。
もし、このルールに当てはめて株式トレードをし、勝率が3勝7敗だった場合を・・・
20%×3(勝)-10%×7(敗)=60%-70%=-10%
となり、-10%の損失が出る計算となります。
したがって僕個人は・・・
「利益確定の価格を買値から+20%上に設定する」「損切りの価格を買値から-10%下に設定する」というルールは推奨しません。
「利益確定+10%、損切り-5%」ルールの嘘
「投資初心者は『利益確定の価格を買値から+10%上』『損切りの価格を買値から-5%下』に設定するべき」
と、推奨する書籍がよくみられます。
もし、このルールに当てはめて株式トレードをし、勝率が3勝7敗だった場合・・・
10%×3(勝)-5%×7(敗)=30%-35%=-5%
となり、-5%の損失が出る計算となります。
したがって僕個人は・・・
「利益確定の価格を買値から+10%上に設定する」「損切りの価格を買値から-5%下に設定する」というルールは推奨しません。
また、「損切りの価格を買値から-5%下に設定する」は、あまりにも損切り価格が“浅”すぎます。
株を買ったとしても-5%の下落はすぐに到達してしまいます。
損切り貧乏にならないように注意してください!
利益確定/損切り価格の決め方のまとめ
上記で説明した内容をもとに、みなさんの投資方法に合った
「利益確定の価格を買値から+●%上に設定する」「損切りの価格を買値から-●%下に設定する」を決定してください。
そして、利益確定/損切りの価格を決定したら、それらを厳守することをおすすめします。
厳守することで、みなさんの投資手法に磨きがかかります。
>>投資手法の磨き方に関しては別途記事を作成します。
>>投資結果はトレード記録に必ず残しましょう。
>>トレード記録の付け方は、記事「【株専用】トレード記録の付け方【必須項目を全て公開します】」をご覧ください。
具体的な注文の出し方
利益確定/損切りの価格を決めた後は、実際に売り注文を入れます。
注文の種類には、成行/指値/逆指値があります。
臨機応変にこれらの注文を出せるようになると、投資効率が飛躍的に高まります。
具体的な注文の出し方の詳細は、記事「【有料級】株の成行/指値/逆指値の注文方法と売買タイミング【もう逃さない】」にまとめています。
ぜひ、読んてみてください。
【追伸】
僕の教えているミクロ投資法に興味がある方は、
記事「株式投資教えます!無料相談実施中!」に記載されているお問い合わせ先にまでご連絡ください。
宜しくお願い致します。
注意
本ブログの内容は、一個人投資家としての見解です。ブログの内容を踏まえた投資により生じた損失に関しては、一切責任を負いません。よろしくお願いいたします。
個人投資家 かまくら