「ネットで株を売買する注文方法がわかりません」
「株の買いと売りのタイミングは、どのように決めればよいのでしょうか?」
というあなた向けに記事を書いています。
こんにちは、ミクロ投資法を教えているかまくらです。
証券会社の担当者に電話して、株の売買の注文を入れる時代はとうの昔に終わっています。
現代ではヤフオクやメルカリで物を売買するぐらいの手軽さで、株を売買できます。
とはいえ・・・
「成行(なりゆき)、指値(さしね)、逆指値(ぎゃくさしね)
っていう金融用語が出てきて、注文方法がわかりにくいんですけど・・・」
という方々も多いと思います。
そこで本記事では、成行/指値/逆指値の詳細から、具体的な買いタイミングと売りのタイミングのヒントまでを解説していきます。
売買注文で成行/指値/逆指値を使い分けられるようになると、自分に有利な投資ができるようになります。
ぜひ、本記事を読み進めてみてください。
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本記事の内容は「株式投資を始める高効率6ステップ」の「ステップ5:売買注文を出す」に該当します。
「株式投資を始める高効率6ステップ」の概要を知りたい方は、
記事「『株_本_おすすめ』で検索する前に知っておくべきこと【初心者向け】」を参照ください。
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記事の信頼性
・2015年8月より、株式投資を始めました。
・2019年7月より、副業で株式投資の個別セミナーを運営しています。
・2021年12月現在、75名の個別セミナーの受講生を受け持たせて頂いております。
成行/指値/逆指値の概要
成行/指値/逆指値の概要は以下のとおりです。
成行:注文を出した瞬間の価格で、株を売買する注文
指値:買う値段/売る値段を指定して、株を売買する注文
逆指値:「〇〇円以上になったら買い注文を出す」「△△円以下になったら売り注文を出す」という条件の設定
成行/指値/逆指値を理解しやすくすために、買い注文と売り注文にわけて解説したいと思います。
・買い注文の成行
・買い注文の指値
・買い注文の逆指値
・売り注文の成行
・売り注文の指値
・売り注文の逆指値
それでは1つひとつ解説していきます。
買い注文の成行/指値/逆指値の概要
買い注文の成行/指値/逆指値を図でまとめると、以下のとおりです。
買い注文の成行/指値は理解しやすいかと思いますが、
逆指値に対しては「なんで高くなってから株を買うの?」という違和感を覚える方もいるかと思います。
全てを使いこなす必要はないかもしれませんが、
必要に応じて、成行/指値/逆指値で注文を入れられるようにしておきましょう。
買い注文の成行
買いの成行注文は、注文を出した瞬間の価格で株を買うことを指します。
注文画面に1,000円と表示されいる状態で成行注文を出した場合、1,000円/1,001円/999円などの価格で株が買われます。
証券取引所で株が売買されている時間帯は、平日9:00~11:30/12:30~15:00です。
株が売買されている時間帯“以外の”時間帯で買いの成行注文を出した場合は、
次の取引開始時の価格で株が買われます。
例1:17:00に買いの成行注文を出した場合、翌営業日9:00の価格で株が買われます。
例2:12:00に買いの成行注文を出した場合、当日12:30の価格で株が買われます。
SBIネオトレード証券での買いの成行注文の出し方は、記事「【SBIネオトレード証券】成行注文の出し方(Web画面)」を参照ください。
買い注文の指値
買いの指値注文は、価格を指定して株を買うことを指します。
「株はなるべく安く買いたい!」と、思うのが普通だと思います。
買い注文の指値では、現在の株価より下の価格で注文を出します。
ここで一度、あなたに考えてもらいたいケースがあります。
【ケーススタディ】
・株が売買されている時間帯“以外の”時間帯で買いの指値注文を出しました。
・次の取引開始時の株の価格が、指値注文の価格よりも低かった。
このケースの場合、“指値注文で指定した価格”と“次の取引時の株の価格”のどちらで株が買われることになるでしょうか?
正解は・・・“次の取引時の株の価格”で株が買われます。
証券会社側は、私たちの「株はなるべく安く買いたい!」という意図を組んでくれます。
SBIネオトレード証券での買いの指値注文の出し方は、
記事「【SBIネオトレード証券】指値注文の出し方(Web画面)」を参照ください。
買い注文の逆指値
買いの逆指値注文は、現在の株価よりも高い価格を指定して株を買うことを指します。
「株はなるべく安く買いたい!」と思うのが普通なのですが、「この価格を超えたら株を買いたい」と思う投資家もいるのです。
例えば、「1,000円に大きな抵抗があり、株価は1,000円になってから下落する傾向にある・・・
それなら、1,000円を超えてから株を買おう!」と、判断するのも投資戦略の一つです。
この投資戦略の場合、逆指値注文を出します。
要注意!逆指値の成行と逆指値の指値があります!
実は逆指値注文には、“逆指値の成行”と“逆指値の指値”があります。
「逆指値なの?成行なの?指値なの?なんなんですか?」
と、混乱してしまう方も多いと思いますが、1つひとつわかりやすく解説していきます。
買いの逆指値注文とは・・・
【「〇〇円以上になったら注文を出す」という条件の設定】
です。
これは注文画面にも記載されているとおりです。
そして、覚えておいてください。
買いの逆指値注文とはそのまま文字のとおり・・・
「〇〇円以上になったら注文を出す」
です。
注文画面が私たちに何を問いかけているかというと・・・
「〇〇円以上になったら買い注文を出します。
これは買い注文を出すだけです。
さて、株を成行で買いますか?それとも指値で買いますか?」
ということです。
逆指値の成行を入れた場合、〇〇円以上になった瞬間に株が買われます。
逆指値の指値で〇〇円を指定した場合、○〇円で株が買われます。
例えば、「1000円以上になったら注文を出す」という逆指値を入れ、成行を選択した場合、
1000円/1001円/1002円などで株が買われます。
また、「1000円以上になったら注文を出す」という逆指値を入れ、指値で1000円を指定した場合、
株価が1000円きっかりになって始めて株が買われます。
なぜ、ここまで丹念に逆指値の成行と逆指値の指値について解説しているかというと
逆指値の指値では、株が買われないケースがあるためです。
株価が急上昇して一度も1000円きっかりにならなかった場合、指値注文は出されたけれどもとおらず、
私たちは株を買いそびれてしまします。
もし、「〇〇円以上になったら注文を出す」かつ「確実に株を買いたい」のであれば、
逆指値の成行注文を出しましょう。
SBIネオトレード証券での買いの逆指値注文の出し方は、
記事「【SBIネオトレード証券】逆指値注文の出し方(Web画面)」を参照ください。
売り注文の成行/指値/逆指値の概要
売り注文の成行/指値/逆指値を図でまとめると、以下のとおりです。
売り注文の成行/指値は理解しやすいかと思いますが、
逆指値に対しては「なんで安くなってから持っている株を売るの?」という違和感を覚える方もいるかと思います。
買い注文と同様で、売り注文に関しても全てを使いこなす必要はないかもしれませんが、
必要に応じて、成行/指値/逆指値で注文を入れられるようにしておきましょう。
売り注文の成行
売りの成行注文は、注文を出した瞬間の価格で株を売ることを指します。
注文画面に1,000円と表示されいる状態で成行注文を出した場合、1,000円、1,001円、999円などの価格で株が売られます。
証券取引所で株が売買されている時間帯は、平日9:00~11:30/12:30~15:00です。
株が売買されている時間帯“以外の”時間帯で売りの成行注文を出した場合は、
次の取引開始時の価格で株が売られます。
例1:17:00に売りの成行注文を出した場合、翌営業日9:00の価格で株が売られます。
例2:12:00に売りの成行注文を出した場合、当日12:30の価格で株が売られます。
売り注文の指値
売りの指値注文は、価格を指定して株を売ることを指します。
「株はなるべく高く売りたい!」と、思うのが普通だと思います。
売り注文の指値では、現在の株価より上の価格で注文を出します。
買いの指値注文のときと同様、以下のケーススタディを考えてみましょう。
【ケーススタディ】
・株が売買されている時間帯“以外の”時間帯で売りの指値注文を出しました。
・次の取引開始時の株の価格が、指値注文の価格よりも高かった。
このケースの場合、“指値注文で指定した価格”と“次の取引時の株の価格”のどちらで株が売られることになるでしょうか?
正解は・・・“次の取引時の株の価格”で株が売られます。
証券会社側は、私たちの「株はなるべく高く売りたい!」という意図を組んでくれます。
売り注文の逆指値
売りの逆指値注文は、現在の株価よりも安い価格を指定して株を買うことを指します。
「株はなるべく高く売りたい!」と思うのが普通なのですが、
「この価格を下まわる(割れる)ようなら株を売る」と判断する投資家もいるのです。
これがいわゆる“損切り”です。
損切りをする理由は、塩漬けの防止です。
塩漬けは絶対にやめましょう。
塩漬けの危険性は、記事「塩漬けは絶対にしない。ロスカットを徹底する」にまとめていますので、ぜひ、読んでみてください。
必ず逃げる!売り注文の逆指値では必ず成行にする
買いの注文のときと同様に、売り注文にも“逆指値の成行”と“逆指値の指値”があります。
売りの逆指値注文とは・・・
【「〇〇円以下になったら注文を出す」という条件の設定】
です。
これは注文画面にも記載されているとおりです。
売りの逆指値注文とはそのまま文字のとおり・・・
「〇〇円以下になったら注文を出す」
です。
注文画面が私たちに何を問いかけているかというと・・・
「〇〇円以下になったら売り注文を出します。
これは売り注文を出すだけです。
さて、株を成行で売りますか?それとも指値で売りますか?」
ということです。
逆指値の成行を入れた場合、〇〇円以下になった瞬間に株が売られます。
逆指値の指値で〇〇円を指定した場合、○〇円で株が売られます。
例えば、「1000円以下になったら注文を出す」という逆指値を入れ、成行を選択した場合、
998円/999円/1000円などで株が売られます。
また、「1000円以下になったら注文を出す」という逆指値を入れ、指値で1000円を指定した場合、
株価が1000円きっかりになって始めて株が売られます。
ここに損切りの落とし穴があります。
逆指値の指値では、
「損切りしたかったのに、損切りできなかった・・・」
という大変危険なケースが発生してしまう可能性があります。
損切りでは“必ず売る”ために、逆指値の成行を選択しましょう。
まずはトレダビで練習しよう!
みなさんはトレダビというゲームを知っていますでしょうか?
トレダビとは株の売買を無料で体験できるゲームです。
トレダビの中には、トヨタ、リクルート、ZOZOなどの銘柄が存在しています。
トレダビ内の銘柄の株価の動きは、実際の銘柄の株価の動きと連動しているので、
銘柄や売買タイミングの選択の練習ができます。
しかも、トレダビでは成行/指値/逆指値の注文を出すことができるので、注文の練習もできます。
ただし、注文執行のリアルタイム性に乏しいのと、
注文期限は最大で注文を入れた週の金曜日までしか設定できませんので、ご注意ください。
トレダビで株の売買を練習する際の注意事項は、記事「【株学習】株式投資練習ゲーム「トレダビ」の注意点」にまとめられています。
トレダビで株の売買を練習する前に、ぜひ、読んでみてください。
いつ買い、いつ売るのか?
ここまで本記事を読んだ方の中には・・・
「注文方法はなんとなくわかりました。
では、実際の買いと売りのタイミング(価格)はどのように決定したらよろしいのでしょうか?」
という疑問を抱く方々が多いと思います。
はい・・・株式投資で決定するべきことは、
“どの銘柄を”“いつ買って”“いつ売る(利益確定もしくは損切りする)か”
だけです。
買いと売りのタイミング(価格)の決定は、株式投資の肝と言っても過言ではありません。
買いと売りのタイミング(価格)の具体的なルールは、
ミクロ投資法の個別セミナーで教えているため、
本記事ではヒントのみ提示したいと思います。
買いのタイミング
買いのタイミング(価格)は、新高値を更新した日の翌営業日の始値です。
もっと厳密に言うと・・・
「新高値を更新した銘柄を調べて、
全てのルールを満たしている銘柄があれば、
その銘柄を翌営業日の始値で買っています」
新高値更新銘柄の一覧の出し方は、記事「【株学習】新高値更新銘柄の一覧の出し方【Kabutan】」にて解説しているので、
ぜひ、読んでみてください。
売りのタイミング
売りのタイミングの決め方には、2種類あります。
1、テクニカル分析(チャート分析)で決める。
2、買った価格の上昇率/下落率で決める。
です。
1、テクニカル分析(チャート分析)で決める。
テクニカル分析で、株を売るタイミング(価格)を決定する方法はおすすめしていません。
なぜかというと、分析できているようで分析できていない状態に陥るためです。
利益を出せる株式投資=性格(メンタル)×方法(ルール)
です。
この性格(メンタル)が一番やっかいなわけで・・・
テクニカル分析でちょっとでも“売りのサイン”が出ようものなら、人間はすぐに株を売りたくなってしまいます。
「利益を得たいというより、損失を出したくない」
これが人間の本質です。
ちょっとの“売りのサイン”でビビッて株を売ってしまう・・・
これは分析ができているようで分析できていません。
感情に流されて、株を売買してしまっています。
感情に流された株の売買は、損失が生まれやすくなります。
よって、テクニカル分析で(分析しているような気分になって)株を売るタイミング(価格)を決定することは
おすすめしていません。
2、買った価格からの上昇率/下落率で決める。
ミクロ投資法の売り(利益確定と損切り)のタイミングは、
“株を買った価格から何パーセント上昇したら利益確定”
“株を買った価格から何パーセント下落したら損切り”
というのを厳密に決めています。
厳密に決めている理由は簡単で、感情に流された株の売買を防止するためです。
“何パーセント”かは、私の今までの投資履歴から統計的に算出しています。
具体的な算出方法は、以下のとおりです。
(1)銘柄の株価は、新高値を更新した日の翌営業日の始値から最大で何パーセント上昇しているか。
(2)銘柄の株価は、新高値を更新した日の翌営業日の始値から最大で何パーセント下落しているか。
(3)新高値を更新した日の翌営業日の始値から何パーセントで利益確定/損切りすれば、トータルの利益が最大になるか。
より詳細な利益確定と損切りのタイミング(価格)の決め方は、
記事「もう迷わない!株の利益確定/損切りのルール【何パーセント?】」で解説しています。
ぜひ、読んでみてください。
究極の売買方法を目指して・・・
本記事では、買い注文/売り注文の成行/指値/逆指値や、具体的な売買タイミングのヒントを解説しました。
本記事の読者の中には・・・
「かまくらさんの投資方法って、かなり機械的だな・・・」
と感じた方もいるかと思います。
はい。「株式投資はルールでやる」というのを信念としています。
誰でも銘柄を選択できる。誰でも売買のタイミングをはかれる。誰でも利益を出せる。
理想的な株式投資を目指して、日々研究を重ねています。
もし、僕のミクロ投資法のルールに興味がありましたら、
「ミクロ投資法~個別成長株投資法~」に記載されている私の連絡先までお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
注意
本ブログの内容は、一個人投資家としての見解です。ブログの内容を踏まえた投資により生じた損失に関しては、一切責任を負いません。よろしくお願いいたします。
個人投資家 かまくら