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【株学習】株式投資で経営者を調べる必要はありますか?

こんにちは、ミクロ投資法を教えているかまくらです。

「株式投資の書籍をみてみると、経営者(経営陣)の経歴を調べた方がよいという記述をよく目にしますが、経営者の経歴は調べた方がよいのでしょうか?」という質問にお応えします。

確かに経営者の経歴というより資質が株価に影響を与えるということで、経営者について入念に調べることを推奨する書籍は多々あります。

記事「必読!株式投資おすすめ本」で紹介している「オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)」では、経営者の交代(新しい経営体制)を銘柄選択に活かすようアドバイスされています。

また、「1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術」でも、経営者の交代は“ビッグチェンジ”とみなされ、株価上昇の要因になることが紹介されています。

したがって、経営者について調べることは、株式投資における至極真っ当な行動と言えます。

結論、経営者の経歴を調べる必要はない

しかし、僕は経営者について調べる必要ないと思っています。もっと正確に言うと、経営者について調べたところで、その経営者が業績や株価を上げられると判断するのは難しく、投資判断できるだけの材料を集めるのは時間の無駄だと思っています。

好感を持てたZOZO経営者の交代劇・・・しかし結果は・・・

2019年9月12日、ZOZOがYahoo傘下に入ることが報道されました。それと同時にZOZO経営者は、ZOZO創業者の前澤友作さんから当時取締役だった澤田宏太郎さんへと交代しました。2019年9月12日、ZOZOの株価は前日比で+291円(+13.43%)も上昇しました。もちろん、株価上昇の主な要因はYahoo傘下にZOZOが入るというビッグニュースではありますが、ZOZO経営者の交代もまた、投資家を「あっ」と驚かせました。

実はZOZO経営者の交代劇に対して、投資家は好感を抱いていました。前澤友作さんのカリスマ性は認められてはいたものの、すでにZOZOは大企業・・・次の段階(フェーズ)への移行が求められていました。

次の段階とは、いわゆる「普通の大企業」になることです。しっかりとしたコーポレートガバナンスが利いた企業と表現すればよいでしょうか・・・奇抜アイディアでイケイケどんどんのベンチャー企業から、安定した収益を着実に上げられる大企業へと変わることが投資家から求められていたわけです。業績から企業の成長段階を説明すると以下のとおりです。

【企業の成長段階】※こちらは僕の個人的な見解です。
①売上と利益の両方が急激に増加する。(会社の急成長期)
②売上の増加は鈍化するが、利益は増加する。(経営の合理化期)
③売上と利益の両方の増加が鈍化する。(会社の停滞期)
④売上と利益の両方が減少する。(会社の衰退期)

すでにZOZOは「②売上の増加は鈍化するが、利益は増加する。(経営の合理化期)」の成長段階に入っており、この成長段階では現社長澤田宏太郎さんのような堅実な経営者が求められるわけです。澤田宏太郎さんの経歴は以下のとおりで、NTTデータ出身でコンサルティング会社2社経験しているところから、堅実で合理的な経営をするイメージが湧きます。

【澤田宏太郎さんの経歴】
1994年4月 株式会社NTTデータ 入社
1998年4月 株式会社NTTデータ経営研究所 入所
2005年6月 スカイライトコンサルティング株式会社 入社
2008年5月 株式会社スタートトゥデイコンサルティング(2013年8月 当社に吸収合併)代表取締役
2013年6月 当社取締役
2019年9月 代表取締役社長兼CEO
※「株式会社ZOZO、新社長就任のお知らせ」(ZOZOコーポレートサイト)より引用

しかし、実際の株価はというと、2019年9月12日のZOZOの終値は2,457円、2020年4月17日の終値は1,740円であり、-29.2%も下落しています。

ZOZOの日足チャート(2020年4月17日現在)

この結果から、社長の経歴から株価の上昇/下落を予測するのが非常に困難であることがわかると思います。

とはいえ、経営者の手腕により会社の業績を決まるのも事実

2019年7月1日、セブン&アイ・ホールディングスが満を持してスタートしたのが“7pay”・・・。ところがサービス開始からわずか4日で事実上のサービス停止となりました。「2段階認証」がないなどセキュリティ面に問題があり、第三者からの不正アクセスをゆるしてしまいました。

2019年7月当時、「鈴木会長がいたときは、こんな問題は起きなかった」「鈴木会長がいたときは、ファミリーマートやローソンより先に新たなサービスを立ち上げていた」と投資家は嘆いていました。そうです。経営者がしっかりしていると、会社の業績が上がり、株価も上がるんです。

僕の知人に業績が傾きかけた企業の事業再生をサポートするコンサルタントがいるのですが、その知人曰く「どんなに優秀な人材を取締役に採用しても、社長のレベルが低ければ会社の業績は向上しない」そうです。

やはり、会社の業績/株価は経営者の手腕にかかっているのも事実です。

一番避けなければならないのは、株への固執

経営者の経歴を調べて投資先を選定するのも、真っ当な投資手法の1つだと思います。ただ、一番避けなければならないのは、株への固執です。

例えば、「孫さんが経営者ならソフトバンクは大丈夫」とか、「柳井さんが経営者の内はファーストリテーリングの株価は下落していてもいつか必ず上昇する」とか・・・そういう考えのもと、株価が下落し続けているにも関わらず株を保持し続ける(株に固執する)のは絶対にやめましょう。

得てして、分析時間が長くなれば長くなるほど、株に固執してしまう確率が高くなります。

株を塩漬けしてしまう原因となります。塩漬けの危険性に関しては記事「塩漬けは絶対にしない。ロスカットを徹底する」「【株学習】ダメ絶対!塩漬!」を参照ください。

結局、業績と株価をみればいい

最終的に、経営者の手腕は業績と株価に反映されます。だったら、経営者について調べることはせず、業績と株価の推移を注視していればよいのではないでしょうか?

実際に僕自身は、業績と株価の推移のみで銘柄を選択し、売買タイミングをはかっています。「経営者がしっかりしていれば業績や株価は上昇しているって話でしょ?」ということです。(^^♪

それでは~

注意
本ブログの内容は、一個人投資家としての見解です。ブログの内容を踏まえた投資により生じた損失に関しては、一切責任を負いません。よろしくお願いいたします。個人投資家かまくら


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