東京での新型コロナウイルス感染者数の増加がとまりません。コロナと共に生きるウィズコロナの世界がいよいよ現実味を帯びてきたのですが、日経平均株価は今後どのような動きをするのでしょうか?
と、疑問を抱いている方々向けに記事を書いています。
こんにちは、ミクロ投資法を教えているかまくらです。
2020年2~3月にコロナショックで日経平均株価は大暴落し・・・
その後「2番底がくるのでは?」「新型コロナウイルス感染者数の第2波がくるのではないか?」と言われていた割には、日経平均株価は堅調に上昇し・・・
「コロナ禍では日経平均株価の今後の見通しが立てにくい!」
というのが正直なところではないでしょうか。
8月合計は1022人となり、3日目で早くも1000人を超えた。
と言われており、新型コロナウイルス感染者数は増え、まだまだコロナウイルスの“終息”への道のりは険しそうです。
【東京都 258人感染確認 新型コロナ 200人以上は7日連続】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200803/k10012547621000.html
【東京都、3日の新型コロナ新規感染258人 8月早くも1000人突破】
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/08/32xx.php
本記事では、コロナ禍で予測困難ではあるもの、日経平均株価の今後の見通しについて解説したいと思います。
結論としては、
2020年8~10月に日経平均株価は落ち着いた動きを見せ、11月以降に波乱の展開を見せる
と予想します
それではなぜ、この結論に至ったかを解説したいと思います。
日経平均株価の現状(2020年8月現在まで)
結論までのプロセスを語る前に、まずは2020年8月現在までの日経平均株価についておさらいしましょう。
2020年2~3月、日経平均株価の大暴落
2020年2~3月にかけて、いわゆる“コロナショック”が起こりました。
中国の湖北省武漢市から全世界にかけて新型コロナウイルスが蔓延しました。
いちお歴史的には、SARS/MARSなどのパンデミック(広範囲に及ぶ流行病)があったといえばあったのですが・・・
新型コロナウイルスは、SARS/MARSの比ではないですね。
SARS/MARSでは高校生が海外の修学旅行を中止する程度だったのですが、新型コロナウイルスに関しては“緊急事態宣言”などの大規模な政策まででています。
コロナショックでは、2020年2月28日週から2020年3月19日週にかけて、日経平均株価は-28.7%も下落しています。
わずか4週間で-28.7%の下落は驚異的です。
この日経平均株価の下がり具合は、2008年のリーマンショック以上です。
2020年2月28日週から2020年3月19日週にかけての日経平均株価の下落の詳細は、記事「逃げるが勝ち!日経平均株価下落の予想~ディストリビューション・デーからの考察~」を参照ください。
2020年3月末~7月、日経平均株価の上昇ラッシュ!
2020年3月24日にマザーズ指数で“フォロースルー”が確認され、日本市場の全体が下落トレンドから上昇トレンドへと転換しました。
※フォロースルーの詳細は、記事「決定版!日経平均株価の“底”の見分け方」を読んでみてください。大きな流れの下落トレンドから上昇トレンドへの転換は予測することができます。
“フォロースルー”が確認された後、日経平均株価は力強く上昇しています。
「新型コロナウイルスの蔓延は止まっておらず新規感染者が増えているのに、なぜ、日経平均株価は上昇したのか?」
と、疑問をもった方々も多いと思います。
コロナ禍でも日経平均株価が上昇した理由は、各国の政府が大がかりな金融政策/財政政策を発表したためです。
【トランプ大統領 50兆円の追加経済対策に署名】
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000182623.html
【新型コロナ危機下でEU経済を守る新支援策「SURE」】
http://eumag.jp/behind/d0620/
大がかりな金融政策/財政政策により、投資家は「これなら強気で株を買っても安心だ」と感じました。
そして、日経平均株価は力強く上昇しました。
ただ、金融政策/財政政策は、実体経済と株価の“乖離”を生んでいます。
乖離とは、“企業はそんなに儲けていないのに、株価はガンガン上昇している”という状態です。
「いつか新型コロナウイルスの第2波で、株価が大暴落するのではないか?」
という不安を抱いている投資家がいるのも事実です。
日経平均株価の予想その①:2020年8月に日経平均株価は落ち着く(やや下がる)
これは、コロナとか関係なしに言えることなのですが、日経平均株価は8月に落ち着く傾向にあります。
「夏枯れ相場」
という株式投資の格言があり、投資家の間では結構有名です。
「なぜ、夏枯れ相場がおこるのか?」
についてですが、ひと言で言ってしまえば“季節性”ですね。
8月にはお盆休みなどの大型連休があるため、市場参加者(株取引する人)の数が少なくなります。
“少なくなる”だけなので、日経平均株価は上昇もしなければ下落もしないとも考えられます。
しかしながら、参加者が少なくなる(専門的かつ厳密にいうと出来高が少なるなる)と悪いニュースが出たときに“スコーン”と株価が下落する傾向にあるので注意が必要なわけです。
ここら辺の話は以下のリンク先がとても参考になるので、読んでみてください。
【市川レポート_日経平均株価の季節性】(三井住友DSアセットマネジメント)
https://www.smam-jp.com/market/ichikawa/irepo190821.html
8月に日経株価が落ち着く(やや下がる)傾向にある証拠として、日経平均株価の週足チャートを提示します。
2016年8月、2017年8月、2018年8月、2019年8月のローソク足を赤枠で囲っています。
日経平均株価の週足チャート
日経平均株価の予想その②:のるかそるか・・・2020年11月は波乱・・・
2020年11月・・・何を隠そう“アメリカ大統領選挙”があります!
選挙の怖いところは、白黒(勝敗)がはっきりつくことです。
白黒がはっきりついた後に、株価が一気に動く可能性があります。
実はこのブログは2016年から書き続けているので、前回のアメリカ大統領選挙での株価の動きが情報として残っています笑。
アメリカ初の女性大統領が誕生か?
トランプ氏が大統領になるとは微塵にも思わなかった・・・というのが当時の僕の感想です。
選挙後にふたを開けてみると、実は“クリントン氏はめちゃめちゃ人気がなかった”ということに気づかされました。
日本メディアによって情報が捻じ曲げられていたか、隠されていたか・・・。
当時の僕としてはインパクトが大きかったです。
たぶん、他の投資家も相当なインパクトを受けたはずです。
というのも、アメリカ大統領選後に“トランプショック”という株価暴落・・・そして、“トランプラリー”という株価急上昇が起こったためです。
“トランプラリー”では2016年11月11日週の始値から2017年1月6日の高値にかけて、日経平均株価が14.5%も上昇しました。
もし、大半の投資家が「次期アメリカ大統領はトランプ氏だ!」と選挙前から予想していたら、その予想は選挙前から株価に織り込まれ、“トランプショック”も“トランプラリー”は生じなかったはずです。
“トランプラリー”は、日経平均株価の週足チャートの赤矢印で示したとおりです。
日経平均株価のものすごい上昇感がわかると思います。
日経平均株価の週足チャート
トランプショックからのトランプラリーの詳細は、記事「たった1日の株価復活劇!トランプショックからトランプラリー!」「え!?下がらないの?トランプショックからのトランプラリー」「ついに終わり?トランプラリーはアメリカ大統領就任式までか」を参照ください。
2016年当時の状況を生々しく解説しています笑。
そして、このトランプラリーに乗じて大儲けしたのが“松居一代”さんです。
松居一代さんが儲けた額は、100億円という説もでています。
ただ、松居一代さんの投資方法が参考になるかは、記事「『松居一代 トランプ相場 100億円』でググる前に読んでくれ!」を読んでから判断して下さい。
完全に余談になってしまいますが・・・
アメリカには「一回築きあげたものを一度壊す」という面白い文化があるようです。
オバマ前大統領が国際社会で“平和路線”を築きあげたかと思いきや、今度は“アメリカファースト路線”を突き進むトランプ氏を大統領に選んでますから・・・。
築いては壊す、築いては壊すということを良しとする考えがあるから、アメリカで次々とイノベーションが生まれている・・・
日本にはない文化で、ちょっと納得しちゃますよね。
2020年11月には、アメリカ大統領選挙が予定されています。
アメリカ大統領選の後には、日経平均株価が大きく動く可能性が非常に高いので、注意しておきましょう。
“トランプショック”のような株価の下落に不安を覚える方は、保有株数を減らしても良いと思います。
それでは!
注意 本ブログの内容は、一個人投資家としての見解です。ブログの内容を踏まえた投資により生じた損失に関しては、一切責任を負いません。よろしくお願いいたします。
個人投資家 かまくら