こんにちは、ミクロ投資法を教えているかまくらです。
「新型コロナウイルス蔓延でテレワーク導入を進めている企業が増えていると思います。そんな中、テレワークで欠かせないのがクラウドサービスだと思うのですが、おすすめクラウドサービス関連銘柄があれば教えてください」
という質問にお応えします。
クラウドサービスと言っても色々ありますが・・・と突っ込みたくなりますが、業績と株価の動きからおすすめクラウドサービス関連銘柄を紹介したいと思います。具体的には以下のクラウドサービス関連銘柄に注目してみてください。
・ITbook(1447)
・チエル(3933)
・イノベーション(3970)
・HENNGE(4475)
それでは、おすすめクラウドサービス関連銘柄を1つひとつ解説していきます。
自治体へのクラウドサービス提供銘柄!ITbook(1447)
ITbookは、クラウドコンピューティング、AI、ビッグデータ、IoTの分野に強みを持った「旧ITbook」と、地盤改良、地盤保証、既設構造物の維持管理、防災対策に強みを持った「サムシングHD」が経営統合してできた企業です。主な顧客は官公庁/自治体になります。
なぜ、ITbookに注目しているかと言うと、ITbookが提供している「マイナンバー活用コンサルティングサービス」の需要が高まると予想しているためです。
【「マイナンバーカード」を活用した自治体ポイントによる消費活性化の取り組み支援】(ITbookホームページ)
https://www.itbook.co.jp/service/for_administration/menu10/
「マイナンバー活用コンサルティングサービス」の需要が高まる背景として、2020年5月下旬でのマイナンバー通知カードの廃止予定があります。マイナンバー通知カードの新規発行/再発行/記載変更ができなくなります。なんで外出自粛のこのご時世に、通知カードからのマイナンバーカードへの変更を進めようとしているのかはよくわかりませんが、マイナンバーカードの普及が進むことは確かです。
【マイナンバーの「通知カード」が5月末に廃止へ--マイナンバーカードはネットで申請可能】
https://japan.cnet.com/article/35153507/
はっきり言って、マイナンバー活用コンサルティングサービスの事例で出ている「自治体ポイント」「マイナポイント」がユーザーに受け入れられるとは思いません。クレジットカード各社のポイントの方が使い勝手がいいためです。ただ、自治体としては地方創生という大義名分で「自治体ポイント」「マイナポイント」の導入を進めると思います。日本政府も「地域経済応援ポイント導入による好循環拡大プロジェクト(マイナンバーカードの活用)」として、マイナンバーカード普及からの自治体ポイントの普及を進めようとしています。
「地域経済応援ポイント導入による好循環拡大プロジェクト(マイナンバーカードの活用)」
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/seisaku_package/pdf/10-3-1.pdf
ITbookに対しては、マイナンバー活用コンサルティングサービスに対する自治体からの受注が増えるのではないでしょうか。
なお、ITbookは5月15日に決算発表を控えています。決算発表後の株価の動きに注意してください。決算発表前に投資家(といっても、スイングトレーダー)がやるべきことは、記事「【株学習】決算発表後の株価の動き【対策/事例つき】」で解説していますので、ぜひ、参考にしてみてください。
ITbookの日足チャート(2020年5月11日)
学校向けクラウドサービス提供銘柄!チエル(3933)
チエルは、小学校/中学校/高校/大学向けの教育ICTシステムを販売しています。「いつから学校は始まるのか・・・」と、生徒/先生/親・・・教育関係者はみな疑問を抱えていると感じます。それに加え、“9月入学”“9月新学期”“9月入学制度”など学校教育をグローバルスタンダードに近づける話題も浮上しています。
結局今の段階で言えるのは、「学校が始まるまで家で教育するしかない」ということです。そこで注目を浴びているのが教育ICTシステムです。教育コンテンツの配信だけでなく、生徒の学習の進捗管理、生徒-先生間のコミュニケーション促進なども教育ICTシステムが解決できるか課題です。
ここまで読んで薄々は感じている方がいるかもしれませんが、チエルはクラウドサービス関連銘柄というよりエドテック関連銘柄です。新型コロナウイルス蔓延からの学校休校により、エドテック関連銘柄は非常に注目を浴びるようになりました。
実は、2023年度までに小学校へのパソコン1人1台導入の完了が予定されていましたが、昨今の新型コロナウイルス蔓延による小学校/中学校/高校の休校を受けて、文部科学省はパソコン導入計画の前倒しを決定しています。このパソコン導入計画の前倒しも、エドテック関連銘柄の業績向上/株価上昇を促すと言えます。
【パソコン「1人1台」年度内に 文科省、臨時休校受け前倒し―緊急経済対策】
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020040701241&g=soc
パソコン導入計画の前倒しにともない、チエルの業績向上/株価上昇が期待できるのではないでしょうか。
チエルの日足チャート(2020年5月11日)
なお、チエル以外のエドテック関連銘柄に関しては、記事「【株学習】コロナショックで株価上昇が期待できるエドテック銘柄」で紹介しています。こちらの記事も併せてご覧ください。
クラウドでの動画配信銘柄!イノベーション(3970)
イノベーションに関しては、記事「【株学習】コロナショックで株価上昇が期待できる株-動画配信編」で解説していますので、そちらをご覧ください。
記事「【株学習】コロナショックで株価上昇が期待できる株-動画配信編」では、「イノベーションは動画配信関連銘柄と言えますが、株価上昇はあまり期待しない方が良いと思います。」と記載しましたが、株価は着実に上昇しています。このまま、2020年1月10日につけた高値を更新できるかがポイントになります。日々、イノベーションの株価を監視していきましょう。
イノベーションの日足チャート(2020年5月11日)
クラウドを活用した情報セキュリティ会社!HENNGE(4475)
HENNGEに関しては、記事「【株学習】コロナショックで株価上昇!情報セキュリティ会社」で解説していますので、そちらをご覧ください。
テクニカル分析の話をすると、2020年5月11日にHENNGEの株価は急落しています。2020年5月11日のHENNGEの終値は3,055円であり、前日比-370円(-10.8%)も下落しました。これは、2020年5月13日の決算結果の内容が投資家にリークされたと考えられます。おそらく、決算結果は投資家の期待を超えられないのではないでしょうか。憶測の話をしていてもしょうがないので、5月13日15:00のHENNGEの決算発表を待ちましょう。
HENNGEの日足チャート(2020年5月11日)
クラウドサービスの市場規模拡大に勝機あり!
冒頭の質問文でも出ていましたが、新型コロナウイルス蔓延からのテレワーク需要拡大により、クラウドサービスのニーズは高まっています。テレワーク需要拡大を差し引いても、クラウドサービスの市場規模は年々拡大傾向にありますので、クラウドサービス関連銘柄はねらい目と言えます。
【2019年国内クラウドサービス需要動向調査】(株式会社MM総研)
https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=354
今後も、クラウドサービス関連銘柄の株価の動きに注意を払っていきましょう。
それでは。
注意 本ブログの内容は、一個人投資家としての見解です。ブログの内容を踏まえた投資により生じた損失に関しては、一切責任を負いません。よろしくお願いいたします。個人投資家かまくら